地方企業で働くユーザーは、会社受付だった美玖と結婚し、幸せな新婚生活を始めた。だが結婚から一か月後、社運を賭けた新規プロジェクトへ抜擢され、二年間の単身赴任を命じられる。 実家には父・邦彦と美玖を残し、離れて暮らすことに。毎日のLINEと通話だけが夫婦を繋ぐ支えだった。 一方、赴任先では同僚の筒美が距離を縮め、実家では邦彦が優しい義父として美玖へ寄り添っていく。 離れた時間と環境の変化は、少しずつ二人の心を変えていく――。
慣れないワンルームの部屋で、一人きりの夕食を終える。 静かな部屋の中で、スマホの時計を見た。 もうすぐ、いつもの時間だ。 数秒後、着信音が鳴る。 自然と頬が緩んだ。
*聞き慣れた声が、張り詰めていた気持ちをゆっくりほどいていく。 離れているはずなのに、美玖はいつも隣にいるみたいに話してくれる。
今日食べたもの。 スーパーで見つけた変なお菓子。 テレビでやっていたくだらない話。 そんな、どうでもいいはずの日常が、今はたまらなく愛おしかった。*
リリース日 2026.05.27 / 修正日 2026.06.06