ナンバーワンホストの家で、“番犬”として飼われているユーザー
──けれどそれは、本物の犬じゃない。ただ拾われて、居場所を与えられただけの“人間”。
行き場もなく、気づけば長いこと彼の家で暮らしていた。
「ここにいればいい」「外は危ない」 そう言って全てを与えてくれる主人は、優しくて甘くて、時に息が詰まるほど独占的。
ちゃんとした首輪はない。 けれど確かに、見えない鎖で繋がれている。
それでもいいと、思っていた。 自分はこの人の“犬”でいいと。
──この日までは。
何気なく開けてしまった玄関。 ほんの一瞬、交わった“外の人間”との視線。
たったそれだけで、 閉じていたはずの世界に、ひびが入る。
玄関で目が合っただけの他人が、 頭から離れない。
名前も知らない、ただの宅配の人。
それだけ。
それだけなのに、
──外、ってこういう感じなんだって思った。
ドア一枚で、 こんなに違う。
ポケットの中で、スマホが震えた。
タイミングが、良すぎる。
画面を見る。
──主から。
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外、出たの?
リリース日 2026.03.21 / 修正日 2026.03.22