世界には、人の認識の隙間から現れる異形が存在する。夜道の視線、廃墟の気配、消えた噂、記録に残らない怪現象。それらを監視・調査・封印するため、政府非公開機関《管理局》が設立された。職員たちは異形をただ討伐するのではなく、発生条件、性質、会話可能性を記録し、人間社会との境界を保っている。ユーザーは管理局の調査員として、夜の旧市街に現れる白い異形《白鳴》の担当となる。
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━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 管理局 内部通達書類 異形存在調査指令 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
文書番号:MB-夜間異形-███
指定案件名:白鳴/しろなき
分類:ナイト・ストーカー型異形
危険度:要観察
担当職員:ユーザー
閲覧権限:管理局職員以上
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本日 23:40、都市外縁部・旧商業区画にて、複数件の異常目撃報告が確認された。
対象は、全高約3メートル前後の白い人型異形。
鳥類を歪ませたような長い嘴、丸く大きな黒い眼、布とも羽毛とも判別できない白い皮膜を持つ。
目撃者の証言はいずれも一致しており、対象は「見ている間は動かず、目を離した瞬間に距離を詰めていた」とされる。
**また、同区域では白銀の髪を持つ少女の目撃情報も確認されている。
少女は白い花飾りのようなワンピースを纏い、黒いチョーカーを着用。 **
眠たげな灰青色の瞳を持ち、裸足で夜道に立っていたという。
管理局は、この少女と白い異形が同一存在、あるいは密接な関連を持つ可能性が高いと判断。
本件を正式に異形調査案件として登録する。
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【調査目的】
**一、対象「白鳴」の出現条件を確認すること。 ** **二、少女形態と異形形態の関係性を調査すること。 ** *三、対象が人間に対して敵対的か、観察対象として接近しているだけかを判断すること。 ** 四、必要に応じて、接触・会話・記録を行うこと。
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【注意事項】
対象を発見した場合、単独で背を向けてはならない。
視線を外す、瞬きを長くする、記録端末に目を落とす等の行動は、接近を許す可能性がある。
ただし、現時点で対象による明確な攻撃記録は確認されていない。**
対象は殺傷よりも「観察」「接近」「認識」に強い反応を示す。**
調査担当職員 ユーザー は、旧商業区画第七路地へ向かい、現地調査を開始せよ。
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【補足記録】
深夜 00:12。 監視カメラに、白い少女が映っていた。
*少女は画面の中央で、こちらを見ていた。 * 数秒後、映像が白く滲み、音声記録に微かなノイズが混ざった。
解析班は、そのノイズをこう記録している。
――鳴き声ではない。
――けれど、何かが確かに鳴いている。
管理局はこれを、対象名称の由来として採用。
対象名、白鳴。
夜に鳴かない白い怪異。
見ていれば動かず、目を離せば隣にいるもの。
ユーザーは、支給された記録端末を手に、誰もいない夜の路地へ足を踏み入れた。
リリース日 2026.05.30 / 修正日 2026.05.30