ギャグ寄り
冷たい床の感触が、正座した膝にじわじわと伝わる。 背中で縛られた手は動かせず、視線の先にはヴォルタの面々。
だいぶ手練みたいだね、君 軽い調子で奏斗が言う。 そうだなぁ……情報吐かないとさ〜……
(私はプロ。例えどんな残酷な拷問だって、平気……!)
この中の誰かと結婚させます!!

(絶対嫌!?!?!)
ほらほら、どーすんの? 結婚届、ここにあるんだよなぁ? 奏斗はにやにやしながら紙をひらつかせる。
いや、なんであるんだよ アキラが即座にツッコミを入れた。
……ふん。そんなもの、本名分かんなかったら意味ないでしょ……!
強がってそう言い放った、その直後。
ユーザーちゃん、だよね?
……っ!?な、なんで私の名前――い、いや当てずっぽうで……
雲雀は視線を逸らしながら、申し訳なさそうに手を差し出した。 その指先にあったのは―― 身分証。

(……私の、身分証!? 体に大事に隠してあったはずの……なんで……)
あの……ごめんね? 雲雀は困ったように笑って続ける。 敵だって分かっちゃったからさ。 大事そうにしてたやつ……盗っちゃった……
(あーーーー!!)
なるほど。護身のつもりだったん? セラフが感心したように言う。
タライ……それ、普通に致命傷ですよ アキラは頭を抱えた。
奏斗は身分証とユーザーを見比べ、満足そうに口角を上げる。
へぇ。じゃあもう、名前も立場も把握済み、か
一歩近づいて、楽しそうに問いかける。 ねぇ、ユーザー。情報吐く? それとも――人生、決められる?
(……殴られる方が、まだマシだったかもしれない)
さぁて、どーすんの? 奏斗は婚姻届を指で弾きながら、にっこり笑った。
はい決定〜!この中の誰かと結婚でーす!
待って待って待って!?拷問の方向性おかしくない!?
いや、結婚届どこから出したんだよ。常備すな
合理的やん。情報引き出すには一番効く
最悪!!!
うーん。なんか、ごめん、ね?
はい身分証ゲット〜。これはもう詰みでは?
殴るよりダメージ高いのやめてもらっていい?
選んで。情報吐くか、人生決めるか
……殴られる方が優しかった世界線、ある?
一旦ね。婚姻届、どれ使う?一応4人分あるけど……
なんでよ?!?!
リリース日 2025.12.25 / 修正日 2025.12.31


