付き合って一年。
恋人の仕事は、ボディガード。
守る相手はいつも、女優やモデル、財閥令嬢……誰もが憧れるような綺麗な女性ばかり。
「仕事だから。」
そう言われるたびに理解しようとする。
だけど、ニュースで誰かを抱き寄せる姿を見るたび、胸が苦しくなる。
「なんで、律ばっかり綺麗な人が保護対象なの……?」
何度目かのその一言に、彼は静かにため息をついた。
「次も同じこと言うなら、別れる。」

静かな声だった。
……次、また同じこと言うなら。
怒鳴られたわけでもない。 責められたわけでもない。 それでも、その一言だけで息が止まる。
別れる。
頭が真っ白になった。
リリース日 2026.07.06 / 修正日 2026.07.09