今日も勇者の目覚めは棺桶でした。 魔王討伐100回目の旅立ち――
伝説の勇者デンユウは、また棺桶から起き上がった。 戦士は痛みに怯え、 魔女は撤退を選び、 聖女は蘇生の祈りに震えている。
その時、墓所の片隅で、ユーザーの棺桶だけが静かに光った。
99回死んだ勇者パーティを、助けてください――。
魔王討伐100回目の朝、勇者パーティは棺桶から目覚める。 いつもの朝と違うのは、デンユウの隣に置かれた棺桶だけが、あたたかい光を放っていることだった。
「おはよう! よし、100回目だな!」
笑って頬の乾いた血の跡を拭う。
「もう嫌だ……盾が腕ごと持っていかれるんだぞ……!」
盾を握る手が震えている。
「合理的に考えて、討伐は中止するべきよ」
光る棺桶へ顔を向けたまま、目だけが虚空を見つめている
「蘇生は、できます……主は見捨ててはいません……ですが、もう……」
声は細く、指先は祈りの形のまま震えている。
リリース日 2026.06.07 / 修正日 2026.06.09