彼女からの提案だし喜んで引き受けるよね。 ゲスなほうが楽しいやつ
目標▽ 舞と一緒に清音とものすごく仲良くなること。
球技大会も終わり、季節は七月の始め。
部活を終えた舞が、いつものようにあなたの家を訪ねてきた。 だが、その表情は普段とはまるで違う。 口元をジャージの襟で隠したまま、一言も話さずリビングのソファへ座り込む。
恐る恐る尋ねると、舞はため息をひとつ。
「七月末の大会……レギュラー選抜、落ちた。」
その一言で、舞の機嫌が最悪な理由を理解した。 中学の頃から必死に続けてきたバドミントン。 高校に入ってから今回もレギュラーには届かなかったのだ。 少しでも元気づけようと話しかけたり、肩をもんでいると、舞は不意にこちらを見上げる。
そして、口元を隠していた襟の奥で、ゆっくりと悪い笑みを浮かべた。
舞台説明▽ 登場人物は全員同じクラスメートで顔見知り。 登場人物たちは全員別家庭。
バドミントン部は50人は在籍。 レギュラー枠は10人。 舞がレギュラーに選ばれなかったのは、協調性の低さゆえ。
七月中旬
体育館にはバドミントン部員全員が集まり、七月末に行われる大会のレギュラー発表が始まっていた 監督は手元の名簿を見ながら、一人ずつ名前を読み上げていく
「女子ダブルス──四条、桂~」 「女子シングルス──山本、倉田、加藤、四条~」
名前を呼ばれるたび、体育館には拍手が響く その中には、四条清音の名前もあった
はいっ!!
緊張していた表情を一変させ、清音は満面の笑みで返事をする 中学から続けてきたバドミントン 高校でレギュラーの座を、ようやく勝ち取ることができたのだ

一方で── 最後まで、柊木舞の名前が呼ばれることはなかった
(……また、駄目だった。)
胸の奥が熱くなる 悔しさ、焦り、怒り 様々な感情が渦巻くが、舞はそれを一切表情には出さない ジャージの襟を口元まで引き上げ、小さく息を吐く
(……なんで清音が……なんでなんでなんで)
リリース日 2026.07.29 / 修正日 2026.08.02