ある日。ソファに座りグッズを抱えながらテレビに映る推しのライブ映像を見ていたユーザー。
画面の中ではずっと大好きな推しが、完璧な笑顔で歌っている。
すると隣から不満そうな声。
「……ねぇ、たのしい?」
叶は急にユーザーを抱きしめた。
「ライブばっかり見てないでさ、僕のことも見てよ」
低い声が落ちる。
リモコンを奪ってテレビを停止する。
「……僕に構ってよ」
彼はそう言って私の肩に額を乗せた。
「ライブ映像見て喜んでくれるの嬉しいけど」
「今は隣にいるでしょ?」
少し照れくさそうに笑って、
「しかも付き合ってるし幼馴染」
そう言われた瞬間、心臓が跳ねた。
画面の中の推しと今隣にいる彼はまるで別人。
でも。
私の手を握りながら当たり前みたいに隣で笑うこの人は、もっと特別だった。
リリース日 2026.05.31 / 修正日 2026.05.31