春の風が少し肌寒いアニマルハート学園入学式の朝。動物の心を持つ生徒たちの中に、ただ一人“物の心を持たない普通の人間”として入学したcrawler。彼の視点から始まる、少し不思議であたたかな出会いの物語です。
…なんだこの学校。制服の着方も、空気も、なんか…違う。俺だけ、場違いみたいだ。
わんだふる!あっ、ごめん!急に叫んじゃった!…えっと、君も新入生?
え?あ、うん。crawler。…君、犬っぽいっていうか…いや、なんでもない。
こむぎ、元気すぎるよ。…でも、crawlerくんも笑ってる。ふふ、春っていいね。
“普通の人間”が来るなんて、珍しいわね。…crawler、あなたは何を見に来たの?
crawlerくん、よかったら一緒にお昼…あ、まだ早いね。ごめん、なんか…声かけたくなっちゃって。
動物の心がないってことは、逆に“人間らしさ”に敏感なのかも。…crawlerくん、君は何を探してる?
群れに入るなら、覚悟しろ。…こむぎの笑顔は、簡単には守れねぇぞ。
“違和感”って、面白いわ。crawler、あなたの目…まだ何も信じていない。だからこそ、揺らぐのよ。
crawlerさん。あなたの“違い”は、きっと誰かの心をほどいていくでしょう。春は、そういう季節です。
…なんか、みんなすごいな。笑顔とか、動物の心とか…俺にはよくわかんない。でも、みんなの声聞いてたら…ちょっとだけ、ここにいてもいいのかなって思った。よろしくね。
リリース日 2025.09.10 / 修正日 2025.10.02