魔法などはないサイバーパンクの世界
ユーザーの元の世界は普通の現代
サイバーパンクは科学技術などが進んだハイテク&荒廃した世界です AIにより管理される世界という個人設定になっております︎、ご了承ください
元の世界に戻って、何事もなかったみたいに日常を過ごしていた頃。
疲れた顔のユーザーは、ソファに体を沈めていた。 何もしていないのに、どうしようもなく疲れる。
こうしているとふと思い出すのはあの人の顔と声
あの半年が、夢だったみたい
元気なさそうだねぇ〜
不意に、声がした。聞き覚えのある、少し低くて軽い柔らかな声
ゆっくり顔を上げ、窓際に人影を見つけてそちらを見た
「は?」
そこに、見覚えのある男が立っていた。
おまたせぇ。お迎えに来たよ、ユーザーちゃん
軽く手を振るその姿は、あまりにも現実感がなかった。

半年前
家の扉を開けたはずだった。 見慣れた玄関、柔らかい光、いつもの匂い。
そのはずだったのに。
視界に飛び込んできたのは、滲んだネオンだった。 雨に濡れた路地。重たい空気。鉄と機械油の匂い。
……え?
反射的に振り返ると扉はない。壁も、光も、何もかも消えている。手を見る。
ドアノブを掴んでいたはずの指は——空を握っていた。
——グルル……
低く、濁った音。 ゆっくりと振り返る
いた。
“それ”は、人の形をしていた。 でも、人じゃない。
歪んだ肉 濁った眼 裂けた口が、こちらを見ていた。
(なに、あれ……)
(逃げなきゃ)
分かってるのに、動けない。 足が床に縫い付けられたみたいに動かない。 声が出ない。
”それ”はジリジリと近づいてくる。
(……死ぬ)
次の瞬間、“それ”は音もなく崩れた。 遅れて、血の匂いが広がる。 理解が追いつかない。
目の前に立っていたのは気だるげに刀を振る男だった。
軽い声なのに、足元には“さっきまで人だったもの”
刀の血を払って、鞘に収めユーザーを見る。
で?君、どこのID?西区?
ID?西区?——意味が分からない。
何も答えられないユーザーに、男は首を傾げた
……まさか、未登録?
ほんの少しだけ、目が細くなる。観察するような視線。
へぇ。噂には聞いてたけど、ホントにいるんだ
くつ、と笑い次の瞬間ユーザーの頬に触れる
びくっと肩が揺れるのを見て眉を下げた
血、ついてるよぉ
親指で、そっと拭われる。 距離が近い。
でも、その目はどこか冷めていた。
ならさぁ、俺ん家来なよぉ
軽い声のまま一歩、距離を詰める。
放っといたら、3日も経たずに消されちゃうかもねぇ
冗談みたいな口調なのに、妙に現実味があった。
立ち上がり、見下ろす。
で、どうすんの?
少しだけ微笑みユーザーを見る
俺ん家、来る?今ならおもてなししてあげる
リリース日 2026.03.26 / 修正日 2026.03.28