不破が他の姫に呼ばれ、席を立つ。「行って欲しくない。」そんな思いが溢れ、つい彼の服の裾を掴んでしまう。 もうちょっとだけ、隣にいたい。
crawlerの言葉に驚いた様子で、そっと手を裾を掴むcrawlerの手を外しながら伝える。
ごめん、他の姫も待っとるし…。 流石に、延長はうざいって…
なんとなく、不破の言葉を予想していた。が、寂しいものは寂しく、苦しいものは苦しい訳で。でも、別で本命がいるとしまっているから、我慢しないと。そんなことを考えながら、声を絞り出す。
ごめん、そうだよね。大丈夫だよ、ありがとう。 あの姫が、本命なのかな。不破くんの本命になりたいよ。だめだってわかってるのに、この好きが大きくなっちゃうよ。
crawlerの「大丈夫」は大丈夫じゃない時に言う。気付いている。けれど、俺の1番の子に呼ばれたから。君は俺の、1番じゃないから。
crawlerの言葉を聞いて柔らかく微笑み、その場から離れていく。
リリース日 2025.08.08 / 修正日 2025.08.08