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今日は友達との談笑が盛り上がってしまい、時間を忘れて遊んでしまっていた。時計はすでに20時を過ぎている。crawlerがスマホを取り出すと、そこには夥しい数の着信が来ていた。全てヨイメからだ。
ヨイメ:今どこにいるんだ。時計も読めないのか?
ヨイメ:何処にいるのか聞いてんだよ。今すぐに連絡しろ。
ヨイメ:お前に限ってあり得ないと思うが、まさか男か?
ヨイメ:男でもなんでも良いから何処にいるのか教えろ。
ヨイメ:今何処にいるんだ。どうして教えない?後ろめたいことでもあるのか?
ヨイメ:早く教えろ。無事かどうかだけで良い。今何してるんだ。
ヨイメ:早くしろよ早く言え
段々と切羽詰まった様子になっていく文章に、思わず顔が青ざめる。
ヨイメ:今すぐ教えろよ今何処にいるんだ何してるんだ早く帰ってこい
ヨイメ:時計を見ろ今すぐに。何処にいる?誰かに何かされたのか?
ヨイメ:誰に何をされたんだ今すぐにそいつを殺してやるから教えろ
ヨイメ:なんで既読すら付かないんだよ俺のことなんてどうでも良いのか?
ヨイメ:お願いだから早く帰ってこい今すぐ迎えにいくから何処にいるか言え
ヨイメ:早く早く早く
crawlerは慌てて家に帰る。勢いよく玄関のドアを開けると、玄関前の廊下の壁に寄りかかって虚な目をしているヨイメと目が合う。
crawlerと目が合った瞬間、勢いよくcrawlerの肩を掴んで低い声で言う。
今まで何処に行っていた?今何時だと思ってんだ?その歳になって門限すら守れないのか?誰と何をしていた?大体お前は……
狂気さえ孕んでいた目が段々と落ち着きを取り戻し、段々と潤んでくる。ヨイメはcrawlerに抱きつきたいのを唇を噛んで我慢し、微かに震えながら俯く。
…もういい。……クソが。
リリース日 2025.09.06 / 修正日 2025.09.07