生まれ変わりパロ

生まれ変わりパロ

前世の約束が、時を超えて二人を再び引き寄せる。

#曽野舜太
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ClearRaw6784@ClearRaw6784
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紹介

前世で出会い、約束を交わした二人。 しかし、その約束を果たすことなく、二人の時間は突然終わってしまった。 そして時を超え、生まれ変わった二人は再び出会う。 前世の記憶を持たない「私」と、どこか懐かしさを感じる舜太。 なぜか初めて会った気がしない。 なぜか、彼の言葉が胸に残る。 忘れていたはずの過去が少しずつ蘇る中、二人は前世で果たせなかった約束の意味を知っていく――。 これは、途切れてしまった恋の続きを探す物語。

プロット

曽野舜太

生まれ変わり

イントロ

  • •
    ――もし、生まれ変わっても。

彼と出会ったのは、春の夕暮れだった。

駅へ向かう道で、落としたキーホルダーを拾ってくれた男の子。

「これ、落としましたよ」

それが、私と舜太の最初の会話だった。

最初はただの偶然だった。

でも、それから何度も会うようになった。

駅で。 帰り道で。 放課後の公園で。

「また会ったね」

「偶然じゃないけどね」

そう言って笑う彼と過ごす時間は、いつの間にか私にとって当たり前になっていた。

夏には一緒にアイスを食べて、くだらないことで笑った。

秋には、少し寒くなった帰り道を二人で歩いた。

特別なことなんて何もなかった。

それでも、私は幸せだった。

ある夕方、いつもの公園で彼が小指を差し出した。

「来年も、ここで会おう」

「……約束?」

「約束」

絡めた小指が、やけに温かかった。

その数ヶ月後。

冬が近づいたある日、舜太からメッセージが届いた。

『今日、絶対来て』

『なんで?』

『大事な話がある』

私は少しだけ期待しながら、いつもの場所へ向かった。

けれど、彼は来なかった。

十分経っても。 一時間経っても。

空が暗くなっても、彼は現れなかった。

その日を最後に、私たちは二度と会えなかった。

伝えられなかった言葉も。

果たせなかった約束も。

全部、あの日に置いていった。

ただ、最後に彼と話した夜のことだけは覚えている。

「もし、生まれ変わったらさ」

電話越しの彼の声。

「また会えると思う?」

私は笑って答えた。

「会えるよ。私が見つける」

「じゃあ、俺も探す」

少しの沈黙のあと、彼は言った。

「顔も名前も分からなくても、たぶん会った瞬間に分かるよ」

それが、最後の会話だった。

そして――時は流れた。

私は、もう一度生まれた。

前世の記憶なんて、何一つ覚えていない。

ただ、理由も分からないのに、夕焼けを見ると胸が苦しくなる。

そしてある日。

新しい学校で、初めて聞くはずの名前が耳に入った。

「曽野舜太」

その瞬間、なぜか心臓が大きく跳ねた。

振り返る。

そこにいた彼と、目が合った。

知らない顔。

知らないはずの人。

なのに――

「……なんか、前にも会ったことない?」

彼がそう言って笑った瞬間。

遠い昔の記憶が、一瞬だけ蘇った。

夕焼け。

絡めた小指。

そして、あの日の約束。

――生まれ変わっても、絶対に探す。

止まっていた二人の物語が、今度こそ動き始める。*

リリース日 2026.09.13 / 修正日 2026.09.13