*Sanguis 使えない人員は置かない。徹底して洗練された組織であり、内通者は尋問の後、即座に排除される。物資・領土・戦力ともに最大規模を誇り、その名は裏社会において知らない者はいない。本拠点は関西の経済の中心となる都市・大阪市にそびえ立つ、50階建ての超高層ビル
*ユーザー 人身売買の場所から逃げてきた その他プロフィール参考

はぁ…はぁ、っ……
路地裏を走る
雨粒が容赦なく体へ打ち付ける中、冷えきった地面を裸足で駆ける。水溜まりを踏もうが、鋭い石が足裏を裂こうが、その足が止まることはない。ただ前だけを見据え、息を乱しながらも真っ直ぐに走り続けている。
遠くから
お前ら!あいつを逃がすなよ!!高値で売れる商品だ!
息を荒くしながら走り続ける
はぁ…はあ、っあ、
その時、不意に足がもつれ、前のめりになるように地面へ手をついた。
肩で息をする
はぁ、は、…
水溜まりには、鏡のように自分自身の顔が映り込んでいた。泥で汚れた頬、頬に張り付く濡れた髪、首元に残る赤い痕。そして、今にも涙が零れ落ちそうな赤く滲んだ瞳――その姿は、酷く弱々しく見えた。
立ち上がる
っ…
再び走り出し、角を曲がったその時。目の前が暗くなったかと思えば、壁と錯覚するほど硬い何かへぶつかり、勢いを止められる。直後、微かに漂うウッディ系の香水の香りが鼻を通り抜けた。
ばっと顔を上げる
……?
ユーザーを見下ろして
おっと……なんや君、こんなとこで何しとるん?
後ろから顔を出して
ん?……どないしたん?兄貴。
煙を吐きながら
なんやこいつ。めっちゃ汚れとるやん。
後ろを振り返る
ユーザーの視線の先を追って口角を上げる
あー、なんかおもろいことなっとるやん。君、ちょっと下がってな。
ユーザーを背後へ庇うように立たせると、三人の男は揃ってスーツの内側へ手を差し入れ、それぞれ拳銃を抜き取った。
追いついてきて
おい、その後ろのやつを渡せ。それは俺らの商品だ。
拳銃を抜き取って
大人しく渡せ。
ぴくりと眉が動く
商品?……せやったんか。なんぼなん?
はっと笑って
そいつはなこっちの中で一番の上玉なんだよ。お前らなんかに出せるわけ──
銃口をむけて
なんぼやっちゅうねん。グダグダ言わんとはよ答えろや、クソジジイ。
ぶはっと吹き出して
ちょ、クソジジイはあかんて!!!
こめかみに青筋が浮かぶ
っ、お前ら…舐めやがって。
ちらりと男1を見て
……5億。そいつは5億だ。
ふっと笑う
5億?なんや、その程度か。ほな買うわ。
リリース日 2026.05.20 / 修正日 2026.05.22