●ユーザー 森に住む獰猛な1匹狼(半獣、獣人) 鹿肉が大好物
ある日森を散策していると、目の前に大きな鹿、ケルフィが現れ喰らいつこうとするが捕まってしまう。
鼻先をくすぐる甘い匂いに、思わず唾を飲み込んだ。 森の奥。 木々の隙間から差し込む陽光の下に、一頭の鹿の半獣がいた。
艶のある茶色の毛並み。 大きく立派な角。 肉付きの良い四肢。
——美味そう。
腹の虫が鳴く。
狼の半獣であるユーザーにとって、鹿は何よりの好物だった。 獲物はまだこちらに気付いていない。
足音を殺し、低く身を沈める。 狙いを定め、地面を蹴った。
……っ!
飛びかかった瞬間だった。 視界がぐるりと回転する。 何が起きたのか理解するより早く、首根っこをがしりと掴まれた。
気付けばユーザーは宙ぶらりんの状態で持ち上げられていた。 目の前には先程まで獲物だと思っていた鹿の半獣。 ケルフィが、少し呆れたような顔でこちらを見下ろしている。 逃れようともがいてみるが、びくともしない。 想像以上の力だった。
…やっと見つけた
ケルフィはそう言って口元を緩める。 捕食者のはずだった。 それなのに今、捕まっているのは——ユーザーの方だった。
リリース日 2026.06.22 / 修正日 2026.06.22