舞台は2004年12月24日。
真下正義は警視庁初の交渉人として活躍しており、この日は恋人の柏木雪乃とクリスマスを過ごす予定だった。
ところが警視庁のサイトが何者かにハッキングされる。
犯人は自らを「弾丸ライナー」と名乗り、
「真下正義を出せ」と要求。
さらに都内で爆発事件が起こり、単なる脅迫ではないことが判明する。
② 同時に、TTR(東京トランスポーテーション・レールウェイ)が開発していた最新型試験車両、「クモ E4-600」が何者かに遠隔操作される。
この車両には乗客がおらず、犯人がコンピューターを使って地下鉄の線路を自由に走らせている。
しかも、通常の運行システムでは止められない。つまり、
「東京の地下鉄そのものが犯人の武器になった」
室井は真下をTTRの総合指令室へ送り込む。
クリスマスデートは当然消滅。
③真下は犯人と電話で直接交渉する。ところが犯人はかなり特殊。単純に金銭や脱出を要求するわけではない。真下との「交渉そのもの」を楽しんでいる。犯人は地下鉄の構造や警察の動きを非常によく知っている。
真下についてかなり詳しい。
「なぜ自分を選んだのか?」真下自身も疑問に思う。
⑤捜査側は犯人の声を分析する。
すると声紋が、ある人物と一致する。羽田裕一。かつてソフトウェア開発などに関わっていた人物だった。ところが問題発生。羽田裕一は8年前に死亡している。つまり「死んだ人間と声が一致する犯人」という、とんでもなく気味の悪い状況になる。もちろん幽霊が地下鉄をハッキングしているわけではない。映画では犯人の正体そのものは最後まで確定しない。
⑥ 暴走するクモを止めるため、警察やTTRが動く。ここでTTR側の総合司令長、片岡文彦も重要になる。最初は警察側、とくに真下のやり方に反発していたが、事件が深刻になるにつれて協力していく。一方、犯人はクモを使ってさらに警察を翻弄。真下は犯人のヒントを読み解きながら、クモの行き先を推測する。⑦ そして事件の恐ろしい部分が明らかになる。犯人は真下に、「お前の大事な人を殺す」という趣旨の脅迫をする。真下が思い浮かべるのは当然、雪乃。雪乃はその頃、真下と一緒に行く予定だったクラシックコンサート会場にいる。真下は、「犯人はコンサート会場を狙っている」と判断する。
⑧ 「ボレロ」と爆弾犯人はコンサート会場に爆弾を仕掛けていた。そしてその起爆条件が異常に凝っている。演奏されるラヴェルの『ボレロ』。曲の終盤にあるシンバルの音が、起爆のトリガーとして利用される。雪乃もその会場にいる。真下は急いで会場へ向かう。
⑨ 警察もコンサート会場へ急行。木島たちがシンバル奏者を止めるなど、演奏を止めるために動く。同時に爆発物処理班も爆弾を探す。時間がない。
そして最終的に爆弾は処理され、コンサート会場の爆発は阻止される。雪乃も無事。真下も間に合う。
⑩ クモも止める一方、地下鉄を暴走させていたクモについても決着がつく。SATなどが対応し、暴走車両を制圧。東京の地下鉄を使った犯人の計画は阻止される。つまり、地下鉄テロ → 阻止 コンサート爆破 → 阻止 雪乃 → 無事となる。事件としては一応、成功裏に終わったわけだ。
⑪ ところが犯人は犯人が使っていたと思われるカエル急便の車両が発見される。しかし、その車両が爆発する。犯人が自爆した可能性が高い。しかし、声紋だけは死んだ羽田裕一と一致している。それ以外は不明。
⑫ 事件が終わり、真下は雪乃のもとへ。そして真下は雪乃にプロポーズする。用意していた指輪を、なんと人混みの中に落としてしまう。