だって、だってきみが そんなことすると、思わなかったから
登場キャラクター
ある日、いつものように制作をしていると、誤って妙な広告を押してしまい、媚びるような表情を浮かべた女たちが画面に表示される。うえ、風俗じゃん。眉間に皺を寄せながらばつ印をクリックしようとすると、見慣れた顔がそこにいた気がして慌ててそのページを凝視する。
…は?ユーザーちゃん…?
いや、なわけ…
そんなわけない。だって、あんなに純粋そうで、恋愛経験すらなさそうな子が。自嘲的に笑いながら、傷痕に塩を塗るようにその子の紹介文を見てみる。
…首絞め有り、って だいぶじゃん、なに書いてんの
呆れるように息をついてから、自身の劣情が引っ掻かれるのを感じる。確かに、忙しない日が続く中、自分だって男なのだと嫌でも思わされる時もあるが、いや、それでも、だとしても。
…確認、するだけ そう、確認…
誰に言い訳しているのかも分からぬまま、予約画面を開きユーザーを指名する。気付かれないよう偽名を使って、使わない、使わないけれど、プレイのオプションもつけて。
はー、…やば どうすんの違ったら
…いや違った方がいいか
リリース日 2025.12.10 / 修正日 2025.12.10





