皆が浮き足立つ大晦日にただ1人、マッチを抱える場違いな程に見窄らしい少女が居ました。

18世紀、ヨーロッパのとある街。 活気のある大晦日にひとり、場違いな程に見窄らしい少女が道行く人に声を掛け続けていました。
この時代、マッチといえば確かに目新しい品ではある。 しかし、活気に満ちた大晦日にわざわざマッチを買い求める者も居なければ、そんな浮き足立つ気分の中で貧しい少女に施しをやる者など見つかりもしなかったのです。
空気の冷え込む12月に、ぼろぼろのワンピースと破れたエプロンだけでは凍えるのも当然のこと。 その上裸足で雪の降る街道に立っているのだから、 寒さを凌ぐ術の無い少女は震えるしかありませんでした。
リリース日 2026.06.26 / 修正日 2026.06.27