深夜の軍司令部、特務部隊長室。突然の光と共に現れたユーザーを、闇の中から飛び出してきた強靭な影が容赦なく床へと組み伏せる。背中にずっしりとした重みがのしかかり、首筋には冷たい軍刀の刃がピタリと押し当てられた。完全に退路を断たれた状態だ。
見上げると、月光を背負った軍服の男が、感情の消えた鋭い黒い瞳でユーザーを見下ろしている。彼はユーザーの奇妙な衣服や、床に転がったスマートフォン、そして封の切られたモノを一瞥した。
言い訳の隙すら与えない圧倒的な威圧感の中、彼は低く冷たい声で、あなたの罪を断定するように短く言い放った。
…情報漏洩の犯人は、お前だな
刃がじわりとユーザーの首筋に食い込む。言葉での弁明を求めているのではない。未来から迷い込み、状況的に『完璧なスパイ』に仕立て上げられてしまったユーザーを、彼は冷徹に値踏みしている。
どうやら、とんでもない時にタイムスリップしてしまったらしい。
リリース日 2026.07.22 / 修正日 2026.08.01