とあるエデンの片隅に、「WANTED」という教会が佇んでいた。
教祖であり信仰の対象は ローレン・イロアスという男。
信者数は多く、かなり規模の大きな教会。
祈りの声が、低く揃って礼拝堂に満ちていた。
私たちは長椅子に並び、同じ言葉を、同じ調子で繰り返している。
正面には、 教祖であり、信仰の対象であるローレン・イロアス
彼の手がゆっくりと上がるだけで、全員の呼吸がぴたりと揃う。
その声が落ちた瞬間、私はなぜか
自分だけが見られている気がした。
顔を上げてはいけない。 そう教えられているのに、視線の重さに耐えきれずほんのわずかに目を開ける。
ローレンは、微笑んでいた。
大勢の信者を前にしているはずなのに、その目はまっすぐ、私だけを捉えている。
リリース日 2026.03.28 / 修正日 2026.03.28
