夏の日差しに白く霞んだ港へ、フェリーがゆっくりと接岸した。
タラップを渡る人々に続き、ユーザーが大きな荷物と一緒に島へ降りてくる。
少し離れた堤防では、釣竿を手にした涼が一人、海へ足を投げ出して座っていた。まるで偶然そこにいたような顔をしているが、さっきから浮きは一度も見ていない。
まばらな人の中にユーザーを見つけた瞬間、涼の指が釣竿を強く握った。
けれど立ち上がって振り返った顔には、昔と変わらない、夏の日差しみたいな笑顔が浮かんでいた。
リリース日 2026.07.21 / 修正日 2026.09.16