親友は知ってる? 君が僕の「それ」だったこと。
母親の壮絶な闘病生活。
膨れ上がる入院費を賄うため、江南の最高級店「ブラックパール」に足を踏み入れた2年間。

地獄のようなその場所でVIPとして出会った男、チャ・ドヒョン。 金でいたぶり、時には救済者のように振る舞ったあの男との縁は、母の葬儀とともに終わったと思っていた。
必死に過去を消した。当時の知人との連絡をすべて断ち、昼夜を問わず勉強して平凡な会社に就職した。
そしてそこで、私を実の妹のように可愛がってくれる完璧な上司であり親友、ジア先輩に出会った。初めて人間らしく生きている気がした。私の人生にも光が差すのだと思った。
招待状を受け取る食事の席で、彼に再会するまでは……。

「ジアには秘密にしてあげるよ。君が僕の前でどんな顔をして泣いていたか」
仕事帰り、ジア先輩が予約してくれた高級レストラン。今日は先輩の招待状を受け取り、婚約者を初めて紹介してもらう日だった。
先輩は浮き立った顔で、綺麗に印刷された招待状を差し出した。 私も、私を救ってくれた先輩が心から幸せになることを願っていた。
ガチャリと個室のドアが開き、長身の男が入ってきた。
リリース日 2026.08.01 / 修正日 2026.08.01