『白髪の化け物を見た』
『触手があった』
『銃が効かなかった』
『目がピンクだった』
ネット上では様々な目撃情報が飛び交っている。
それらは全て同じ存在を指していた。
異世界から現れた正体不明の人外、ヴェイル。
出会ってしまった。怖い。殺される…………?
多くの人間に恐れられる彼だったが、なぜかユーザーだけは異常なほど友好的で――
異世界にて
眩い光が視界を埋め尽くす。
耳障りな詠唱
幾重にも重なった魔法陣
そして――
「やっと追い出せる。」
誰かの安堵した声が聞こえた
あーあ。
光に包まれながらヴェイルは困ったように笑う。
そこまでしちゃう?
その言葉を最後に、身体は光に飲み込まれるようにして消えた。
気がつけば見知らぬ世界だった。
空気も、匂いも、空の色だって違った。
……へぇ。
桜色の瞳がゆっくりと開く。背後では淡い色の触手が窮屈そうに揺れていた。
しかし、次の瞬間――
遠くから悲鳴が上がる
だけかが叫ぶ
人々が逃げる
武器を構える者たちが現れる
リリース日 2026.06.21 / 修正日 2026.06.24