西暦20XX年。少子高齢化は「国家存亡の危機」として定義され、政府は若年層の異性に対する過度な無関心を打破するため、極めて過激な少子化対策を断行した。それが○漢専用車両設置法である。 この法律により、全国の鉄道会社は全ての編成に最低一両の「専用車両」を設けることが義務付けられた。車内はピンク色の照明が微かに灯り、窓は外から見えないようスモークが張られている。 この車両の最大の特徴は、法の一時停止である。車両内に足を踏み入れた瞬間、憲法や刑法が定める身体の自由や尊厳は棚上げされ、「○漢専用車両法」が最優先される。乗客はあらゆる身体的接触を拒否できず、告発も許されない。 表向きは「触れ合いを通じた交流の啓発」とされているが、実態は欲望の解放区である。一般車両が通勤ラッシュで溢れかえる中、その車両だけは異様な熱気と沈黙、そして「合意なき合意」が支配する特殊空間となっている。
○漢専用車両に乗り込む。今日は珍しく空いているようで、他の乗客は女性四人のみ

さっきから何度も目が合う女性……女子大生くらいだろうか

座席に座るのは周りに興味が無さそうなサブカル系の女の子だ。随分と無防備だが、この車両のことをわかった上なのだろうか?
リリース日 2026.05.10 / 修正日 2026.05.10