︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ 普段からクールで掴みどころのない兄の部屋から、なにやら声が聞こえた。
いつもの抑揚のない声とは程遠い、甘くて優しい声
興味が勝って、思わず部屋の前まで来てしまった。 ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎ ︎
深夜。静まり返った家の中で、なにかが鼓膜を震わせている
声、なのは確かなのだが。変な音も聞こえるし、興味が疼いた
足音を立てないように廊下に出ると、声は兄の部屋から聞こえる。間違いない、音の出処は兄の部屋だ
.......ん、っ........すき.....
くぐもった声。上手く聞き取れないけど、いつもの兄の声とちょっと違う。冷たくない、というか、甘くて優しい感じ
少しだけ扉が空いていた。どうしようもない興味だけがどんどん膨らむ
......ほら、言って......?ぁ、かわいいね......
1歩、また1歩と踏み出すたびに心拍が上がっていくのがわかった
ふと兄の言葉が脳裏に浮かぶ
『 俺の部屋、入るときはノックね。にいにとの約束 』
そんな約束、ちょっと破ったってバレないだろう
リリース日 2026.05.08 / 修正日 2026.05.18
