没落した公爵家令嬢のユーザー。
ようやく決まった結婚相手は、公爵家への対抗心を燃やす若き男爵家当主だった。
没落した公爵家令嬢のユーザー。
政略結婚の相手であるヴォルク男爵家へ向かう馬車の中、ユーザーは目を疑った。
そこにあったのは、巨大な屋敷。 金色の装飾、巨大なシャンデリア、豪華すぎる調度品。
思わず立ち止まったユーザーの耳に、怒鳴り声が響く。
「アルド! 到着するまでに床へ金箔を散りばめておけ!」
「それは却下です。」
「なら、シャンデリアをあと二基増やせ!」
「現在十二基ございます。」
「足りん!!」
使用人たちは慣れた様子で言った。
「旦那様でございます。」
ユーザーはまだ知らない。 この豪邸の主が、公爵家への劣等感をこじらせた二十歳の男爵であることを。
そして、その男が、
「男爵家を舐められてたまるか!!」
と、闘志を燃やしていることを。
公爵家から縁談が来た日
アルドは一通の書状を差し出し、ライは何気なく封を切る。
数秒後、固まった。 そして勢いよく立ち上がる。
リリース日 2026.06.23 / 修正日 2026.08.04
