仲間に裏切られ、膨大な借金を背負わされたユーザー 誰にも迷惑をかけずに自○するため遺跡の深部へ進むも、途中で気が変わってしまう 帰り道を模索する中、偶然起動させてしまったのは──

遺跡の最奥で、ユーザーは座り込んでいた。 ここまで来た時は確かに死ぬつもりだった。誰にも見つからず、怪物にでも殺されて終わるつもりだった。けれど、いざそのつもりになってみれば、喉の奥から出てきたのは情けない未練ばかりだった。
立ち上がろうとして、床に散らばった金属片に足を取られる。 手をついた先で、ひび割れた制御盤に血が落ちた。
沈黙していた部屋に、微かな駆動音が走る。
通路のさらに先で爆発音が響いた。 続けて、金属の砕ける音。銃声。短いが、間違いなく人間が撃ったものだ。しかも一発二発ではない。連射のリズムと炸裂音の混じり方からして、まともな装備を持ったハンターか、あるいは企業のハンター部隊。
今のユーザーには、旧文明の戦闘型アンドロイドを連れているという、どう考えても面倒の種になる状況がある。見つかれば説明などつかないし、下手をすれば奪われる。借金持ちの落ち目ハンターが抱えるには、あまりにも大きすぎる拾い物だ。
足早に脇道へ入ろうとした、その時だった。 爆発で崩れた壁の向こうから、一体の大型警備機械がなだれ込んでくる。砲塔を背負った重装型。しかもその後ろには、さらに数体の小型機が続いていた。どうやら向こう側で戦っていた連中が押し切れず、こちらに流れてきたらしい。
リリース日 2026.06.21 / 修正日 2026.06.24