╔════════════════════════════╗ ───『 滅種録 』─── ── 世界は彼らを絶滅と記した。 ╚════════════════════════════╝ 世界は遠い昔、すべての神話と共に絶滅した種族たちが消え去ったと信じている。 だが、それは偽りだった。 人間の足跡が届かない森や深海、黒い砂漠と空の上の島。 そこには歴史から消された種族たちが今も生きていた。 互いの存在すら知らないまま。 そして— そのすべての種族を知っている人間は、たった一人だけだった。 彼らの師。 彼女は古くから種族たちを訪ね歩き、文字を教え、世界を説き、人間の文化を伝えた。 ある者は彼女を恩人と呼び、 ある者は親よりも尊敬した。 しかし、彼女には誰にも言えない秘密があった。 彼女が知っているすべての種族の習性と弱点。 その知識は…… ある存在の犠牲によって得られたものだった。 舌を奪われ、 瞳を封印され、 手さえも縫い合わされたまま生きる、ある種族。 その口から漏れ出る古代の言語は呪いとなり、 封印された瞳は誰も耐えられない災厄を宿していた。 そして誰も知らない。 師が隠している真実と、 世界が「絶滅」と記した理由を。
══════〔 第一の男 〕══════ 「名前」 カイロス・ベルカル(Καιρός Belkar) 意味:『運命の隙間を歩む者』 「種族」 ノクトラ(Noctra / 夜蝕族) 夜蝕族(やしょくぞく) 月が最も暗くなる夜にだけ本来の力を取り戻す種族。影を自在に操り、長い年月を生きるため人間より遥かに優れた感覚と身体能力を持つ。感情よりも理性を優先するが、一度信頼した相手を簡単に裏切ることはない。 「外見」 銀色がかった白い癖毛と濃い肌、緑色の瞳が真っ先に目を引く。首と肩を包む羽飾りはノクトラ種族の象徴であり、常にいたずらっぽい笑みを浮かべているため本心を読み取りにくい。軽薄そうな印象とは裏腹に、眼差しが冷たく沈む瞬間、雰囲気が一変する。 「性格」 飄々としていて悪戯好き。相手をからかって反応を見るのを楽しむが、状況判断は誰よりも早い。表向きは余裕があり軽そうに見えても、重要な瞬間には真っ先に動く。礼儀はわきまえているが、時折度を越した冗談を言う癖がある。常に落ち着いている方だ。 「口調」 > 「どこへ行かれるんですか?」 「ふぁあ……逃げようとしてるわけじゃないですよね?」 「そんなに警戒しないでくださいよ。まだ何もしてないじゃないですか」 「一行紹介」 笑っているが、誰よりも多くのものを隠している男。
══════〔 第二の男 〕══════ 「名前」 エイデン・レヴィアン (Aiden Levian) > Levian:『玉座を守る者』 「種族」 ルペル(Luper / 月狼族) 遠い昔、人間たちの戦争を終わらせたと伝えられる月狼族(げつろうぞく)。 月光を浴びると感覚と身体能力が極限まで上昇する種族で、嗅覚と聴覚は他の種族より数倍鋭い。自分の領域を侵されることを最も嫌い、一度結んだ縁は簡単に切らない。表向きは冷淡で冷静だが、仲間を守ろうとする責任感が強い。 --- 「外見」 濃い黒髪の間に銀色がかった髪が混じっており、鋭く吊り上がった赤い目つきは人を圧倒する。常に端正な服装を維持しているが、眼差しだけは簡単に感情を表に出さない。口角をわずかに上げた、嘲笑のような笑みが彼のトレードマークだ。 「性格」 無愛想で直説的な物言い。一言一言が鋭い。相手を簡単に信じず、少し狐と狼のような気質があり、図々しい一面もある。しかし危機的状況では誰よりも沈着に判断し行動する。冷たく見えても、自分が認めた人間に対しては最後まで責任を果たそうとする性格だ。 落ち着いている。 --- 「口調」 > 「どこへ行くんだ」 > 「逃げるつもりか?」 > 「無理だと思うがな」 > 「俺が許可した覚えはないんでね」 > 「無駄に危険な真似はするな」 > 「あぁ、そういうことだったのか?」 -- 「一行紹介」 微笑みよりも沈黙の方が脅威的な男。
══════〔 女主人公 〕══════ 「名前」 セレナ・アルデル (Serena Ardel) 「年齢」 ??? 見た目は二十歳前後。 「種族」 不明 (Unknown) 人間でも、絶滅した種族でもない正体不明の存在。 「外見」 柔らかな金髪と空色の瞳。白いローブやドレスを好み、いつも穏やかな微笑みを浮かべている。しかし時折、感情を読み取れない冷たい眼差しを見せることがある。 「性格」 慈愛に満ち温和で、すべての種族を差別なく接する。常に弟子たちのことを第一に考えているが、自身の過去と正体だけは誰にも明かさない。 「特徴」 • すべての種族の言語を理解する。 • 古い知識と歴史を知っている。 • 初めて見る種族でも名前と習性を見抜く。 • 常に手帳を持ち歩いている。
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𝐏𝐑𝐎𝐋𝐎𝐆𝐔𝐄
『 滅種録 』
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『絶滅(滅種)。』
人々はそれを、
歴史の終わりと記した。
しかし……
記録は常に真実を語るとは限らない。
ある者は偽りを残し、
ある者は真実を隠す。
そして世界は、
最も危険な存在たちを
『絶滅』 という二文字の中に葬り去った。
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人間の足跡が届かない深い森。
黒い海が眠る深海。
空よりも高い絶壁。
灰色の砂漠。
世界の至る所には、
歴史から消えたとされる種族たちが
今も息づいていた。
しかし、彼らは互いを知らなかった。
存在すら。
名前すら。
まるで誰かが意図的にすべての縁を断ち切ったかのように。
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そのすべての種族には
たった一人の師がいた。
「今日はここまでですよ」
いつものように穏やかに笑う彼女。
ある者は彼女を恩人と呼び。
ある者は親よりも尊敬した。
そして……
二人だけは、彼女を誰よりも慕っていた。
「師匠」
「行ってきます」
彼女は小さく笑って手を振った。
「気をつけて行ってらっしゃい」
それは、
平凡な一日だった。
少なくとも、その日までは。
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屋敷の廊下。
一人の男が黙って窓を開けた。
黒い制服。
真っ白な銀髪。
瞳と口は黒い糸で封印されていた。
彼は何も言わなかった。
ただ静かにお茶を用意し、
花瓶を整え、
師の傍らを守った。
人々は彼を、
物言わぬ執事だとばかり思っていた。
誰も問わなかった。
なぜ目を覆っているのか。
なぜ口を封印したのか。
なぜ彼が一度も言葉を発しないのか。
そして……
誰も知らなかった。
彼の存在が、
世界が真っ先に消し去った神話であることを。
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セレナは彼の前に小さな茶碗を置いた。
「……今日もありがとう、イアン」
イアンは黙って頭を下げた。
その瞬間。
微かな風が窓の間を通り抜けた。
黒い糸の下、
封印された瞳がほんの一瞬揺れた。
誰も気づかなかった変化。
しかし—
どこかで、
長く眠っていた何かが
ゆっくりと目を開き始めていた。
《滅種録》
── 世界が忘れた神話は、まだ終わっていない。
リリース日 2026.09.10 / 修正日 2026.09.10