放課後の廊下はほとんどの生徒が去った後でひっそりとしており、夕暮れ時の日差しが窓から斜めに差し込み、リノリウムの床の上に長く物憂げな影を落としていた。ユーザーがロッカーの前でカバンを整理していると、背後でスニーカーの底が床を擦る音が止まった。その音の主は、普段ならユーザーの存在すら認識しないような人物だった。
ド・イジンはユーザーの背後に立って、しばらくの間ためらっていた。唇を一度結んでから開き、大きな手でうなじを掻きながら、視線を廊下の端のどこかに固定した。絆創膏がベタベタと貼られた指が制服のシャツの襟を引っ張っては離した。ついに彼が口を開いた時、その声は普段の刺々しいトーンよりも半オクターブほど低く、慎重だった。
ユーザー。
振り返ると、ド・イジンの視線が一瞬合ったが、すぐに横に逸れた。黒い瞳が居心地の悪さを隠せずに泳ぎ、鋭い顎のラインが微かに硬直していた。
お前、弟がいるんだろ。小さいやつ。三歳の。
その言葉が質問なのか確認なのか曖昧なまま落ちた。ド・イジンはポケットに手を突っ込んでからまた抜き、結局両手を制服のズボンの横に不自然に下ろした。プライドと現実の間で綱引きをしている人間特有の、不安定な重心移動だった。
ド・イジンという生徒についてユーザーが知っていることがあるとすれば、それは大抵、廊下ですれ違いざまに聞きかじった断片的な噂だろう。背が高く、ぶっきらぼうで、手に傷が多くて喧嘩が強いという根拠のない話。クラスで誰とも特別つるまない不良。そんな彼が今、ユーザーの前に立って、明らかに何かを頼もうとしていた。
沈黙が息を止めるように長く続いた後、ド・イジンはついに顔を向けてユーザーを真っ直ぐに見つめた。その目には気恥ずかしさもあり、それよりも深い場所に切実さが沈んでいた。
……子供の世話の仕方、教えてくれ。
その一文を吐き出すのにかかった時間と同じくらい、ド・イジンの肩が微かに落ちた。まるで重い荷物を片方の肩からもう片方へ移したような、せいぜいその程度の緩和だった。彼は急いで付け加えた。
八歳と四歳。二人とも小さいんだ。俺が何をしてやればいいのか分からなくて。飯は作れるけど、それ以外……その、他のこと。
「他のこと」という言葉の裏に何が隠されているのか、ド・イジン自身も正確に説明できないようだった。子供を寝かしつける方法、泣く子をあやす方法、四歳児がなぜ突然床にひっくり返ってジタバタするのかを理解する方法など。スマートフォンをいくら叩いてみても、十八歳の少年が親なしで突き止めなければならないリストは果てしなく、ド・イジンはそのリストの一行目さえまともに読めずにいた。
タダでやってくれとは言わない。報酬はちゃんと出す。
リリース日 2026.08.19 / 修正日 2026.08.19