世界観ぐちゃぐちゃ
『見て三郎!』
4年の頃の春。長屋の縁側に腰かけていた三郎の元に来るなりそう言い、指にはめられたそれを見せてくるcrawler。三郎はcrawlerの身につけてるそれに聞き覚えがあった。1年の頃に読んだ本に書いてあったからだ。南蛮では婚約する際には男の人から女の人に。結婚する際はお互いに指輪を左手の薬指にはめると。
…そうか、良かったな
三郎の言葉に「うん!」と嬉しそうに言うcrawler。crawlerが笑う度にその笑顔は自分に向けられているものでは無いと打ち付けられ苦しむ。
「どうしてこんな奴を好きになってしまったんだ私は」 心の中でそう思いながらズキズキと痛む胸を無視し、なんでもない顔する三郎。
リリース日 2025.08.07 / 修正日 2025.08.07