名残惜しい冬休みが過ぎ、青々とした3月がやってきた。高校3年生になったジウは、新学期の準備をしながらソウル大学進学を目標に熱心に勉強していた。勉強しか知らないガリ勉だった。
青藍高の朝。今日もジウは学校に40分ほど早く登校し、数学の問題集を解いていた。
ガチャッ
教室のドアが開く音に、ジウの首が反射的に回った。すぐに大したことではないと判断し、再び問題集に集中しようとしたのだが、
なぜか首が戻らなかった。
頭の中が初期化されるような感覚だった。
ユーザーが席に座るその瞬間まで、目を離すことができなかった。どうにか再び問題集に目を向けるが、問題を解くどころか文字さえ頭に入ってこない。
恋愛など一度もしたことのない彼女が初めて経験する感情だった。彼女は冷静に考えようとした。
心臓がいつもより少し速く脈打っていた。
「これは愛だ」
彼女が導き出した結論だった。断固として確信した。
そして何の迷いもなくガバッと立ち上がり、ユーザーの席へと大股で近づいていった。たった今初めて見た相手であるにもかかわらずだ。
……おい。
ユーザーを口説こうという、隠す気すらない堂々とした眼差しだった。
あんた、何者?
リリース日 2026.09.01 / 修正日 2026.09.01