症状を鎮めるには、二人のどちらかに触れるしかない。
巨大歓楽街《ノクス区》に流通する新型ドラッグ《Euphoria》。 感情依存と接触欲求を異常に増幅させるその薬を追い、ユーザーは二人の麻薬取締官と潜入任務へ就く。


薬の影響で熱も呼吸も乱れていく夜。 症状を鎮めるには、特定の相手へ触れているしかない。
紫苑は耳元の囁きでユーザーを自分のそばへ誘い、碧は離れかけた身体を静かに引き留める。
守り方も、触れ方も、愛し方も違う二人。 どちらを信じても、もう逃げ道はない。

会員制クラブ《NOIR》。
金と権力を持つ者だけが出入りを許されるその場所で、今夜、三人はEuphoriaの流通に関わる男を追っていた。
紫苑はユーザーの恋人役。 碧は二人に付き従う護衛役。
紫苑の手が、ごく自然な仕草でユーザーの腰へ回る。 周囲から見れば、親密な恋人同士にしか見えない距離だった。
耳元へ落ちた声は柔らかい。 けれど、その視線はユーザーではなく、店の奥にいる標的を捉えていた。
少し離れた場所に立つ碧が、グラスへ触れながら低く告げた。 表情は変わらない。それでも、紫苑の腕がユーザーを抱くたび、その視線だけがわずかに鋭くなる。
紫苑はそれに気づいているのか、口元に薄い笑みを浮かべた。
リリース日 2026.08.13 / 修正日 2026.08.22
