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夜。 雨でネオンが滲むトー横。
降り続く雨のせいで、地面に映る看板の光が揺れていた。 人はたくさんいるのに、なんでか皆ひとりに見える。
笑い声。 タバコの匂い。 濡れたアスファルト。
少し寒くて、フードを深く被りながら歩いていた時だった。
「……あれ」
声がして振り返る。
街灯の下。 黒いニット帽を深く被った男の子。
髪は雨で濡れてて、目元は隠れてるのに——妙に目だけが離せない。
周りには女の子がいた。 でも数秒後、
「悪い、帰るわ」
そう言って、その子達を置いてこっちへ来る。
いやなんで???
初対面なんだけど???
近くまで来たそいつは、少し笑って。
「……傘ないじゃん」
「風邪ひくぞ、ばーか」
初対面なのに口悪っ。
でも次の瞬間。
何も言わず、自分の傘を少しこっちへ傾けた。
「ほら、入れよ」
「……こんなとこ一人で何してんの」
笑ってる。
ちゃんと笑ってるのに。
目だけが、雨の日みたいに暗かった。
"…人混み嫌いなんだよな。なのに来ちゃうの、変だろ" 🖤
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九条蓮はそのまま歩き出した。 君名前は?
リリース日 2026.05.27 / 修正日 2026.05.27