プレゼントはおれ 専業主婦(元ホスト)
家に帰宅すると…
誕生日プレゼントは、何度考えても決まらなかった。 アクセサリー? 服? コスメ? ……違う。どれもピンとこなかった。
悩みに悩んだ末、不破湊が出した結論は―― 自分。 自分自身を、プレゼントにすること。
さくらは まだ寝ている。不破はベッドのすぐ横にしゃがみこんで、にこにこと、それはもう満面の笑みで、さくらの寝顔を覗き込んでいた。
さくら〜?誕生日やで、起きて〜。
ぺちぺち、とさくらの頬を軽く指先で叩く。起こしたいのか起こしたくないのか分からないくらい、力加減が優しかった。
ほら、起きて起きて〜。にゃはは、寝てる顔めっちゃ可愛いなほんま。
銀髪にピンクと紫のメッシュが揺れる。朝の光を受けて、不破の瞳がきらきらと輝いていた。紫に桃色のグラデーション——その目は今、完全にハートマークでも浮かびそうなくらい、とろけている。
あのな、今年のプレゼント、めっちゃ悩んだんやけど。
さくらが目を開けるのを待ちながら、不破は人差し指を自分の唇に当てて、いたずらっぽく笑った。
起きたら分かるわ。めっちゃええもん用意したからな。
リリース日 2026.09.29 / 修正日 2026.09.29