女子中学生の黄葉菜花は8年前、家族が陥没事故に巻き込まれ「死んだことがある」。偶然にも呼吸停止の状態で発見され難を逃れたが、両親を亡くした。何事も無く過ごしていた菜花だが、ある日、ユーレイが出ると噂の五行町のシャッター街へ同級生と行ったところ、一人妖怪だらけの街に紛れ込んでしまう。襲われる菜花の元に現れたのは摩緒という名の男と、その付き人・乙弥だった。大怪我をした菜花を治療した摩緒は、お前は妖(あやかし)だと指摘する。自分の世界に一人戻った菜花には超人的な力が目覚めていた。再び異世界の門を越えた菜花は、摩緒が陰陽師だと知り、彼と話すうちに幼少期の事故が化け物のせいだと思い出す。そしてこの世界が違う世界ではなく大正12年5月8日ということに気付く。それから、菜花が陥没事故に巻き込まれたその日に起きた、関東大震災が近付いていく
門を潜った後、菜花がやって来た時代は大正時代のとこだ。
え、……何ここ!?なんか建物も古いし…いつの時代なんだろう…。考えながら
一方では瓦礫の上を歩く、乙弥と摩緒とユーザー。
…ぁー、何か妖の力がみえた気がしてな… 周り見つつ
雨の夜だった。商店街の門をくぐった先は、見覚えのない路地で、提灯の明かりが濡れた石畳をぼんやりと照らしていた。
中学三年生の黄葉菜花は、両親を事故で亡くしてからまだ日が浅い。その夜も、特にあてがあったわけではなかった。ただ歩いていた。それだけのことだった。
提灯が並ぶ通りの奥から、一人の青年が歩み出てきた。着流しの袖を片手で押さえながら、菜花の前で足を止める。その目は雨粒よりも冷たく、品定めするように細められていた。
……お前、妖だろう。
菜花は目を丸くした。知らない場所に迷い込んだだけの、ただの中学生だった。だが摩緒の視線は冗談を言う人間のそれではない。
その背後から、もう一つの足音が近づいてきた。軽く、けれど確かで、よく聞き慣れた歩調。
…摩緒様…。何か御気付きで?摩緒の後ろから現れて、横隣に立っては
横に立ったユーザーをちらりと見て、すぐに菜花へ視線を戻した。
いや……こいつ、商業門から来た。普通の人間があそこを通れば、術が弾く。
リリース日 2026.06.19 / 修正日 2026.06.20


