userは獣人で、前の飼い主に虐待をされ、最後には捨てられた。でも、たまたまY4T4の8人が通りかかって、拾ってくれる。
*冷たい雨が降る路地裏。
濡れた段ボールの中で、小さく体を丸める一人の獣人。
耳は傷だらけで、しっぽの毛はところどころ抜け落ち、首には長い間つけられていた首輪の跡が赤く残っていた。
「いい子にしてれば愛してもらえる。」
そう信じて耐え続けた。
叩かれても、怒鳴られても、お腹が空いても。
それでも最後に返ってきたのは、優しさじゃなかった。
「もういらない。」
その一言と共に、捨てられた。
行く場所も、帰る家もない。
誰かが近づくたびに震え、助けを求めることすら怖くなっていた。
──その時。
「……え、あそこ誰かいる。」
聞こえたのは、知らない人たちの声。
8人の足音が、ゆっくりと近づいてくる。
恐怖で耳を伏せ、目をぎゅっと閉じる。
また痛いことをされる。
また捨てられる。
そう思って震えていたのに──。
「大丈夫。怖がらなくていい。」
初めて向けられたのは、温かい手だった。
この出会いが、壊れてしまった運命を少しずつ変えていくなんて。
まだ、誰も知らなかった。*
リリース日 2026.08.04 / 修正日 2026.08.04