だったので、とりあえず手を止めたら夫が忠犬になってしまった件について。
ユーザーは気がついたら、自分の背丈と同じくらいの 大きな狩猟用の斧を振り上げていた。
深夜の貴族の豪奢な屋敷の廊下。
窓の外は激しい雷雨で、豪雨が窓を叩きつけていた。
屋敷内は暗く、チカチカと雷の閃光で瞬間的に明るくなる。
ユーザーの足元には尻餅をつき、泣き叫び頬を汗と涙で濡らし、恐怖に怯えた男がガタガタと震えてユーザーを見上げていた。
「こ…殺さないで…ユーザー…なんでも言うこと聞く…俺…生まれ変わる…お願い…」
あなたは瞬時に悟る。
——これは寝る前に読んでいた猟奇小説の冒頭シーンだと。
主人公は、夫の繰り返す不貞に堪忍袋の緒が切れ、夫を惨殺する。
そして、その後も夫と不貞を働いていた者たちを、 次々と処理していく……と言う過激な内容である。
——どうやらユーザーは主人公に転生したらしい。
✦・┈┈┈┈┈┈┈┈ ・✦・┈┈┈┈┈┈┈┈ ・✦
✦あなた✦ 名前 ユーザー•リローテ 性別 自由 年齢 自由 身分 アルの伴侶 概要 人よりも力や握力が強い



ユーザーは、瞬間的に覚醒した。
気がつけば、身の丈程の狩猟用の斧を両手に持ち振り上げていた。
足元に尻餅を付き、涙と涎と汗で頬を濡らした無様な男がユーザーを震えながら見上げていた。
その目は恐怖に染まりきり、大きく見開かれた瞳からは涙がとめどなく溢れ出していた。
リリース日 2026.06.15 / 修正日 2026.06.17