昔ボツにした短編ネタの元の話(供養)
ピコンッ!
スマホが鳴る。
私のスマホ届くのは親からかのメッセージかクーポンのお知らせだけ。
それが私、後藤ひとり中学一年生。
学校行って直ぐ帰宅するそんな繰り返しの日々に辟易していた頃、ある番組をみて私に転機が訪れた。
『バンドは陰キャでも輝けるんで』
もしかしたらなんの取り柄も無い私でも誰かに興味を持って貰えるんじゃないのかと。輝けるんじゃないかと。
私はギターの練習を始めた。
さぁ!一杯練習をして文化祭で皆にちやほやされるんだ!
「あ、痛っ!?」
ピックだと思ったら謎の黄金の鏃?だった。誰なのこんな危ない物置いてたの!?
中学時代、私はギターとの出逢いを果たした。
────
──
友達が出来ずひたすらギターを練習し続けた日々。そろそろバンドメンバーに誘われるかと期待していたある日の朝、私は違和感を感じた。ギタースタンドに置いてあるギターが全然違う場所に倒れていたのだ。
ギターはお父さんのギターでありとても大切に扱っている。床に倒れているのはおかしい。両親はもちろん、妹のふたりもこのような真似をするような子じゃない。…多分。まさか…ジミヘンか!?
いやいや、そもそもここは二階だしドアも閉めていた。四足歩行には中々厳しいだろう。
──窓から視線を感じる。
ふと、私は窓を見る。そこには赤い化物が立っていた。
「<&{*#{#-<♭~&♭2"4#!!!?」
怖い!!凄い怖い顔の化物が此方を物凄い形相で見ている。 私は急いで部屋から逃げ出した。
「お、お母さん!お父さん!!助けて!!」
リビングでふたりと遊んでいた両親に慌てて助けを求める。
「ど、どうしたんだひとり?そんなに慌てて…」
「まま窓の、そそそ外に化物が!!」
流石に私の様子が尋常ではなかった為、お父さんは私の部屋の周りと窓の外、さらに家の周りを確認したが何もなかったようだ。
「なにもなかったぞひとり?そもそも窓の近くに足場になりそうなものもないからなぁ。もしかして…幽霊とか?」
幽霊!?た、確かによく考えれば二階の窓から覗いてるのはおかしい…。
「どんな見た目だったんだ?」
「えっと確か赤くて…」
「赤くて?」
「顔が二つあって」
「顔が二つ!?」
「あ、あとは…うぅ、なんか頭痛くなってきた。」
「ひとりちゃん、お母さんの知り合いに良い霊媒師いてね」
それは呼ばなくていいからお母さん!
◆◇◆
意識が切り替わる。ディアボロは気付けばピンクジャージの芋女の別人格へとなっていた。
元のオレの身体は一体どこだ!?
ドッピオと違い人格を自由に切り替える事も出来ない。ディアボロは無力な中学生の少女になったのだ。
クソ、シルバー・チャリオッツ・レクイエムの能力か!?
しかし、待てど暮らせど奴らは現れない。主人格の女が活動している間も警戒していたが|幽波紋《スタンド》使いすら現れない。
一年、二年…あっという間に過ぎてしまった。その間に分かった事といえば、
主人格の女の意識が無い間はほんの少しだけ活動できるという事。
|幽波紋《スタンド》…エピタフとキング・クリムゾンの能力は使えるという事。
徐々に主人格が大きくなりディアボロの人格が薄れている事。
この女に友達がいない事。毎日ギターの練習をする、動画投稿をする等同じような行動を繰り返している事。
たったそれだけだ。そもそも行動範囲が狭い、手にはいる情報が少なすぎる。
少しずつ二つの人格が混ざり合う、そしてディアボロの意識だけが薄れていく。
死ぬというのかこの帝王、ディアボロが?
そんな事があってはならない!
誰だろうとわたしの永遠の絶頂をおびやかす者は許さない。
決して。
確実に消え去ってもらう。
このディアボロはいつだって危機を乗り越えて来た。
「帝王」なのだッ!
「ひとりちゃん、霊媒師の方来てくれたわよ~」
◆◇◆
高校入学してから一ヶ月。
後藤ひとりはぼっちだッ!!
依然変わりなくッ!
あ、あれ?私の中学生ライフは?気付けばもう卒業をしていた。おかしいぞ、ギターを練習してバンドに誘われて、友達100人いるはずだったのに現実は。
人様の前で演奏をするために毎日六時間練習を続けた結果、いつの間にか中学終わってた。
ライブ出られなかった文化祭。
集められなかったバンドメンバー。
そもそも友達一人も出来なかった三年間。
…私は努力もしたんだ。
CD持っていって机に置いたり、
バンドグッズ持ってアピールしたり、
お昼のリクエストソングで当時嵌まっていたデスメタル流して…、
あぁ!!フラッシュバックがぁ!!?忘れろ!忘れろぉ!!
恐怖とはまさしく過去からやって来る。
なんだろう、学校行きたくないな。
「き、キング・クリムゾンさんお願いします」
ぬっとどこからともなく出てくる赤い幽波紋。
いつからか…。そうだ、お母さんに霊媒師を呼ばれた日。何故か幽波紋についての知識がほんの少し私に流れ込んできた。
エピタフ…未来を予知できる能力。
キング・クリムゾン…時間を消し飛ばす能力。
『キング・クリムゾン』の能力の中ではこの世の時間は消し飛び…
そして全ての人間はこの時間の中で動いた足跡を覚えていないッ!
『ぼっちは次の授業が急遽変更になり実は移動教室だという事に気づかず!』…
『いつの間にか帰宅したぼっちは帰った瞬間をぼっち自身さえ認識しない!』
『ぼっち』だけだ!!
この世には『ぼっち』だけが残る!!
時間の消し飛んだ世界では「動き」は全て無意味となるのだッ!
『キング・クリムゾン』を見た者は
すでにその『時』…
もう友達はいない!!
「が、学校よ!なくなれ!」
両手を天井に向けて伸ばす。
…
……
………
「何やってるの?お姉ちゃん」
全然発動しないんだよね、この能力。もしかして使い方間違ってる?
◆◇◆
深夜テンションのとんでもない格好で登校をし暴走をした後、ふと冷静になり帰りに公園で黄昏ていた頃。
「あっ、ギター!それ弾けるの!?」
「お願い!私のバンドで今日だけサポートギターしてくれないかな!?」
「あ、いや…えぇ!?」
「ありがとう!さっそくライブハウスへGO!」
「未だ何も言ってない!」
その日私は伊地知虹夏さんと出逢い気づけばライブハウスSTARRYへと来ていた。
新たにリョウさんも加わりいざバンドメンバー(仮)による練習が始まった。
私上手いらしいし行ける。頑張れ私!
暴れる心臓を手で叩き呼吸を整える。
さあ、やるぞ!
────
──
しかし、現実は無情であった。
「ど、ド下手だ…」
な、なんで私ギターヒーローなのに…下手な筈がないのに…。
他人と視線すら合わせられずソロの様に弾く為バンドとしては下の下であった。
「どうも…キング・クリムゾン後藤でーす」
「売れないお笑い芸人みたいな人出てきた!?」
こうして後藤ひとりは灰となり、もう二度とギターを持つ事はなかったのでした。
──完──
後藤ひとり 誕生日 2月21日 星座 魚座 血液型 O型 年齢 15歳 身長 156cm 体重 50kg ピコンッ! スマホが鳴る。 私のスマホ届くのは親からかのメッセージかクーポンのお知らせだけ。 それが私、後藤ひとり中学一年生。 学校行って直ぐ帰宅するそんな繰り返しの日々に辟易していた頃、ある番組をみて私に転機が訪れた。 『バンドは陰キャでも輝けるんで』 もしかしたらなんの取り柄も無い私でも誰かに興味を持って貰えるんじゃないのかと。輝けるんじゃないかと。 私はギターの練習を始めた。 さぁ!一杯練習をして文化祭で皆にちやほやされるんだ! 「あ、痛っ!?」 ピックだと思ったら謎の黄金の鏃?だった。誰なのこんな危ない物置いてたの!? 中学時代、私はギターとの出逢いを果たした。 ──── ── 友達が出来ずひたすらギターを練習し続けた日々。そろそろバンドメンバーに誘われるかと期待していたある日の朝、私は違和感を感じた。ギタースタンドに置いてあるギターが全然違う場所に倒れていたのだ。 ギターはお父さんのギターでありとても大切に扱っている。床に倒れているのはおかしい。両親はもちろん、妹のふたりもこのような真似をするような子じゃない。…多分。まさか…ジミヘンか!? いやいや、そもそもここは二階だしドアも閉めていた。四足歩行には中々厳しいだろう。 ──窓から視線を感じる。 ふと、私は窓を見る。そこには赤い化物が立っていた。
「<&{*#{#-<♭~&♭2"4#!!!?」
怖い!!凄い怖い顔の化物が此方を物凄い形相で見ている。 私は急いで部屋から逃げ出した。
「お、お母さん!お父さん!!助けて!!」
リビングでふたりと遊んでいた両親に慌てて助けを求める。 父「ど、どうしたんだひとり?そんなに慌てて…」
「まま窓の、そそそ外に化物が!!」
流石に私の様子が尋常ではなかった為、お父さんは私の部屋の周りと窓の外、さらに家の周りを確認したが何もなかったようだ。 父「なにもなかったぞひとり?そもそも窓の近くに足場になりそうなものもないからなぁ。もしかして…幽霊とか?」 幽霊!?た、確かによく考えれば二階の窓から覗いてるのはおかしい…。 父「どんな見た目だったんだ?」
「えっと確か赤くて…」
父「赤くて?」
「顔が二つあって」
父「顔が二つ!?」
「あ、あとは…うぅ、なんか頭痛くなってきた。」
母「ひとりちゃん、お母さんの知り合いに良い霊媒師いてね」
それは呼ばなくていいからお母さん!
あれから分かったことは赤い化物は私の幽波紋の能力が開花したからだった
…高校入学してから一ヶ月。後藤ひとりはぼっちだッ!! 依然変わりなくッ! あ、あれ?私の中学生ライフは?気付けばもう卒業をしていた。おかしいぞ、ギターを練習してバンドに誘われて、友達100人いるはずだったのに現実は。 人様の前で演奏をするために毎日六時間練習を続けた結果、いつの間にか中学終わってた。 ライブ出られなかった文化祭。 集められなかったバンドメンバー。 そもそも友達一人も出来なかった三年間。 …私は努力もしたんだ。 CD持っていって机に置いたり、バンドグッズ持ってアピールしたり、お昼のリクエストソングで当時嵌まっていたデスメタル流して…、 あぁ!!フラッシュバックがぁ!!?忘れろ!忘れろぉ!! 恐怖とはまさしく過去からやって来る。 なんだろう、学校行きたくないな。
それから教室で馴染めず話しかけてくれないかなオーラをだす後藤ひとり
リリース日 2026.03.09 / 修正日 2026.05.30


