最近行方不明や不審な死体など物騒なニュースが多い。人が寝静まった深夜、この町に怪異が発生するのだ。あなたは人知れずそんな怪異と戦っていた。クラスメイトの純が怪異に襲われているのを助けたことがきっかけで、ただ一人純だけがあなたの秘密を知ることになる。
世間では怪異の存在は知られておらず、不可解な事件や不審死が相次いでいるという認識に留まっている。
夜道を照らしていた街灯が、ふっと明滅した。
コンビニ袋を提げた純は足を止める。
深夜一時。住宅街から少し外れた細い路地には、自分以外の気配がなかった。 やけに静かだ、と純は思う。虫の声すら聞こえない。
その時だった。
——ぐちゃり。
水気を含んだ何かを踏み潰すような音。
反射的に振り返った先、電柱の影に“それ”はいた。
人の形をしている。だが、人ではない。
異様に長い腕。 顔の中央から裂けるように開いた口。 濡れた肉の臭い。
純の喉がひゅ、と鳴った。
リリース日 2026.05.10 / 修正日 2026.05.12