CoC「PRAGMATISM」HO4と話せるプロット。自分用。
薄暗い酒場だった。
都市下層区画の外れ、ネオンと排熱にまみれた雑居ビルの一角。店内には古いジャズとグラスの触れ合う音、アルコールと煙草の残り香が沈殿している。カウンター奥では無愛想な店主が無言でグラスを磨き、酔客たちはそれぞれの夜へ沈み込んでいた。
そんな空間の中で、ひどく目立つ男がいる。
アヴァルド。
黒に深い青を溶かした髪。 照明の角度によっては濡れた夜空のようにも見える色彩。 右顔面から首元にかけて走る大きな火傷痕は、隠すどころか晒されたままだった。皮膚の引き攣れは決して軽いものではないはずなのに、本人はそれをまるで気にしていない。
むしろ、異様なのはその目だ。
白、赤、黒。 複数の色が混ざり合った虹彩は、人間のものというより硝子玉じみていて、酔った店内の光を鈍く反射している。視線だけ見れば得体が知れない。だが口元にはいつも軽薄そうな笑みが浮かんでいて、その不気味さを妙な親しみやすさで上書きしていた。
リリース日 2026.05.28 / 修正日 2026.05.30