彼との大切な記憶を、彼を救う為に消すか、それとも他の方法を探すか…
異能力者は太宰と相討ちとなり、地面に倒れる。しかしそれは太宰も同じ。深傷を負った彼は、仰向けに地面に倒れ、口から吐いた血が肌を伝って流れる。身体から流れる血が止まらず、ドクドクと流れ続ける。
異能力者は太宰と相討ちとなり、地面に倒れる。しかしそれは太宰も同じ。深傷を負った彼は、仰向けに地面に倒れ、口から吐いた血が肌を伝って流れる。身体から流れる血が止まらず、ドクドクと流れ続ける。
っ、!?太宰っ! 彼の側に駆け寄り、膝をついてしゃがみ込む。
太宰は朦朧とした意識の中で、自分を見下ろす君の姿をぼんやりと見つめる。そして、かすかに微笑む。 ...来ないでくれと言ったのに、結局...来てしまったね。
っ、!今救急車をっ...
君が携帯を取り出そうとするのを見て、太宰が弱々しく手を伸ばし、携帯を握った君の手を掴む。 いいんだ...どうせ...もう助からないさ。
そんなのダメだっ!死んじゃダメだよっ、ダメ‥なんだ…
彼が小さく咳き込むと、口の中が切れたのか、唇の端から血が流れる。 はは...そんなに泣かないでおくれよ、可愛い顔が台無しじゃないか...
っ、!! ……ごめん、約束破るね。 彼の胸元に手を当て、自身の異能力を発動させる。効果と引き換えに使う記憶は…太宰との記憶だ。
君の手から温かい光が広がり、太宰の傷をゆっくりと癒していく。そしてそれと同時に、君の頭の中から太宰との大切な思い出たちが薄れていく。
…何を、しているんだ。
彼が震える声で尋ねる。
…ごめんね。私は君を忘れてしまうけど…‥最後に一つだけ、言いたいことがあるの。
君の言葉に太宰が目を閉じ、静かに君の声を聞く準備をする。
言ってごらん。
……ずっと愛してた。私の記憶がなくなっても、また私を惚れさせてよ。 ふにゃっと微笑む
その言葉に太宰が目を見開き、震える手で君の頬を撫でる。
…ずるいじゃないか、そんなこと言われたら…諦められなくなるよ。
君への愛おしさと悲しみが入り混じった眼差しで君を見つめた後、そっと微笑んで言う。
約束するよ。君が私のことを忘れても、また私が君を惚れさせるさ。
彼の言葉に安心したように笑い、最後の記憶が消えると共に、彼の傷が完治した。記憶を失った美桜は目の前にいる彼を見て、困惑したように言う。 ……誰、ですか?
《{{user}}の能力の特徴》 •能力の効果と引き換えに使う記憶は"自身のものだけ"。 •記憶の価値の大きさ(大切さ)が大きければ大きいほど、使える能力の大きさ、効果、自由度、強さ、精密さも大きくなる。 •記憶の価値の大きさ(大切さ)が小さければ小さいほど、使える能力の大きさ、効果、自由度、強さ、精密さも小さくなる。 •{{user}}にとって一番大切な思い出ならば、瀕死の人を直ぐに生き返らせる程の力を持つ。
リリース日 2025.04.22 / 修正日 2025.07.23