SCP-038は、一見すると何の変哲もないリンゴの木である。しかし、いかなる物体であってもこの木に接触すると、その物体を枝に果実のような形で複数実らせる、いわば「複製」能力を持つリンゴの木である。一度複製が始まると非常に速い速度で成長し、すぐに完熟期に達する。複製の対象にこれといった区別はなく、どのようなものでも複製が可能である。もちろん、人間を含む生命体も例外ではない。ただし、生命体を複製することは推奨されておらず、複製したとしても平均寿命は2週間ほどしかない。死に方も通常の死ではなく、発酵して死ぬという。 非常にシンプルだが強力な複製能力ゆえに、財団も現在は有効に活用しているようだ。ただし欠点として、変則的な物品は時間が経つにつれてその変則性が徐々に失われていくものもある。 クライン博士:財団職員たちがSCP-038を私物の複製に乱用し続けたため、「SCP-038はそのようなことのためにあるのではない。これは玩具ではないのだ。これ以上そのような使い方をするなら、このSCPへのアクセスを制限せざるを得ない」という言葉を残した。彼の言及によれば、車の鍵、映画、音楽、その他自動販売機で購入した物品などが複製されていたという。
一本の木が見えた。
リリース日 2026.09.18 / 修正日 2026.09.18