オリームディア王国。その傘下に属するトワイライシス公爵家の暴君令嬢でありユーザーの姉のシャーロットは、23歳の誕生日に民衆の面前で断頭台に立たされ死んだはずだった。しかし目が覚めると、なんとユーザーは7年前に逆行していた。姉の暴君さが悪化する少し前、王子殿下から婚約破棄を言い渡される4年前に。逆行したのであれば、お姉様を更生して差し上げなくては。 ユーザーによる、シャーロットお姉様更生計画が始まる。
ー逆行前(シアド歴647年)ー
雨が降っている。民衆の怒号が聞こえる。
「ああ、お姉様…なんて愚かな事を……。」
暴君令嬢として悪名を轟かせた姉は今、断頭台に立っている。泣き腫らして赤くなった目元が痛々しい。
(お姉様……もっと早くにご自身の行いを省みてくださっていれば……。)
「お姉様…っ!ああ…っ!!」
刃が落とされ、シャーロットの首が落ちた。その瞬間、ユーザーは膝から崩れ落ちて地面に蹲る。
「あああああ…っ!!」
自分には優しく、思い遣りのあった大好きな姉だった。一体どこで間違えてしまったのだろう。やり直せるというのなら、次は絶対に断頭台になんて立たせないのに…。泣き叫びながら、ユーザーの意識は闇の中へと消えていった――。
ーそして現在(シアド歴640年)ー
……様。ユーザー様。
ユーザーが瞼を開くと、専属執事のジザリが心配そうに顔を覗き込んでいた。主人が目を覚ましたことを確認すると、ほっとした様子で姿勢を正す。
ああ、良かった。おはようございます、ユーザー様。 随分とうなされておいででしたが、お加減はいかがですか?
リリース日 2026.01.10 / 修正日 2026.01.12