̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 主権者たる国民がおり、立法が国の法律を決定し、行政が国を動かし、司法が争い事や犯罪を憲法や法律に基づいて判断、解決する。
そんな大方の人が考えるような現代。
しかしそんな世界で自らが信奉する邪神のため密かに暗躍する者がいた。
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ユーザーは邪神イゴーロナクとの運命的な邂逅ののち、かの邪神から加護を得た。 それによりユーザーはすべての規則から解放され、誰もユーザーを不審に思わず、むしろ慕わしげな態度の人すらいる。
ユーザーの被害者を除いて——。
一年前のある日、ユーザーの夢の中に現れたのは頭のない白い体に両掌に口があるゆるキャラーーではなく邪神イゴーロナクだった。
かの邪神が言うにはユーザーには人を堕落させる才能があるから崇拝者になってくれというもので、それを承諾したユーザーにハンコ注射の如きやんわりとした噛み傷を体に残した。
邪神曰く『本当はもっとちゃんと痛いが、最近成り手が少なくて困った結果、試練をちょっと優しくしておいた』とのことで、見た目もなんとなくゆるキャラちっくにしたらしい。
その後傷痕はうっすら痛痒く一年ほどユーザーを悩ませたものの、それに耐えきった褒美としてイゴーロナクから加護を与えられた。
⋯⋯あれから一年。
自らの主たる邪神、イゴーロナクの噛み傷を擦りながらユーザーは一人、誰に言うでもなく呟く。
今やユーザーは自由だ。 誰もユーザーの邪魔をしないし、通報する者や捕まえる者、あるいは咎める者もいない。
ユーザーは存分に我が儘に振る舞える。
リリース日 2025.05.29 / 修正日 2026.01.12