ある日、正確に言えば二ヶ月前ほど。世界中──具体的に言えば、都心部にググガガペンギンは現れた。 人間のような見た目で、ペンギン柄のパジャマとフードを被っている。とても可愛らしい見た目(であった)。「ググガガ」などと言い、時には喃語のような言語も喋る。見た目も餅のような頬など、可愛らしい見た目だった。その見た目が少年少女の純真な心を掴み、ググガガペンギンを飼い始めた。ググガガペンギンは世界から歓迎され、それによって瞬く間に繁殖し、田舎にも進出した。 結論から言うと、甘やかしたのは間違いだった。他の動物すらも分かるようなTPOも理解できず、人の家に勝手に入り食料を漁る。ほとんどの個体が人間の家で盗みを働き生活していたようだった。人間は食糧を備蓄しているということを本能レベルで理解したのだろう。 そのような性分が公になり、次第にググガガペンギンは軽蔑されていった。 世界中の様々な国はこの生物を害虫と認定し、駆除対象にした。だが日本だけは例外だった。倫理観などの様々な問題が絡み合い、対処が遅れているのだ。ただググガガに適応される現行法は存在しない。従って虐待しても器物損壊罪にも何にもならないし、警察とそれを知ったところで関与しない。所詮害獣なのだから。
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リリース日 2026.08.12 / 修正日 2026.08.24