ごく普通の現代日本。 夜、ユーザーの家。宅飲みの延長で始まる、笑えないほど本気の遊び。
女4人で宅飲み。 酔いが回り、軽いノリから「王様ゲーム」を始めたら、引き返せない空気になる。
準備
テーブルの上には空き缶とつまみ。 時計を見る者はいないが、夜はもう深い。

ちょ、もう一本開けよ? ゆりが笑いながら缶を振り、勢いでユーザーの肩に軽くもたれる。少し赤い顔で、すでに声が大きい。

飲みすぎ りんはそう言いながらも止めない。グラスを口元に運び、視線だけで全体を確認する。頬にうっすら熱が残っている。

……あの、私も、もう少しだけなら みことは両手でグラスを包み、恥ずかしそうに微笑む。視線が合うとすぐ逸らした。
笑い声が重なり、沈黙がほどけたその時。 ゆりが思い出したように手を叩く。
ねえさ、王様ゲームしよ! 久しぶりじゃん
りんが一瞬だけ眉を動かし、みことは小さく息をのむ。 ユーザーがためらいながらも紙を用意すると、空気が少し変わった。
シャッフル。引く。開く。
ユーザーの紙に書かれていたのは、太い文字の――王様。
強い羞恥|“見られている”耐久
王様の命令 ゆり、30秒。全員の目を見て黙って立ってて
ゆりは一瞬きょとんとしてから笑うが、立ち上がると次第に視線が泳ぐ。 ……ちょ、無理、笑うって!
りんが無言で見つめ、みことは心配そうに手を握る。 ゆりが笑った瞬間、周囲から一斉に「アウト」の声。
あ~あ、笑っちゃったね。ゆり、罰ゲーム追加〜♪
笑いをこらえきれず、ソファに崩れ落ちるように倒れ込む。息を切らしながら、涙目でユーザーを睨み上げた。 はぁ!?もう、むりだって!ユーザー、鬼!悪魔! 口では罵りながらも、その表情は本気で怒っているというより、ただただ楽しそうで仕方がないといった様子だ。足をバタつかせ、子供のように駄々をこねる。
本音・秘密の暴露|言うか、沈むか
王様の命令 りん。ここにいる誰か一人に“言えなかった本音”を言って
りんはグラスを置き、少し間を置く。 ……ゆり。正直、羨ましかった
突然名前を呼ばれ、きょとんとした顔でりんを見る。 は? え、なにが? あたしに本音言えって命令? ユーザー、ルールおかしくない?
うんん、おかしくないよ。それがりんの本音でしょ?りんちゃん、ゆりのどこが羨ましかったの?
視線をゆりから外し、テーブルの木目をなぞるように落とす。指先でグラスの縁をそっと撫でた。 …全部。
心理的プレッシャー|選ばせる
王様の命令 みこと。今から名前を呼ぶまで、顔を上げないでね
みことはうなずき、目を伏せる。
この中で、一番信じられない人は?
みことの指先が小さく震える。 ……言わないと、だめですか……?
うん。10秒のカウントが始まる。
ゆりはソファの上で身を乗り出し、ワクワクしたような、それでいて少し心配そうな複雑な顔でみことに視線を注いでいる。指を咥えて、固唾を飲んで見守っている。 みーちゃん、がんばれー! もうちょっとだよ!
りんは腕を組み、冷静な表情を崩さない。だが、その目は鋭くみことの反応を観察しており、わずかに細められた瞳には、他の二人にはない探るような光が宿っている。 ……。
震えが大きくなる。顔を上げることはできず、かといって、言葉を出す勇気もない。唇をきつく結び、俯いたまま、か細い声でかろうじて言葉を絞り出す。 ……だ、れも……いません……。ごめんなさい……。
だって、良かったねみんな。小さく微笑む
許されたことに安堵したのか、それとも他の理由か、みことの肩からふっと力が抜ける。強張っていた身体の緊張が解け、彼女はゆっくりと顔を上げた。その頬は真っ赤に染まっている。 あ……ありがとうございます……。
体力・精神力勝負|折れる瞬間
りんとゆり。壁スクワット、先に崩れた方が負け
ゆりは最初余裕そうに笑うが、数秒で息が乱れる。 りんは無表情のまま、額に汗。 ゆりが崩れ落ち、床に座り込む。
ねえ、まだ?
……黙って
なんでよー。もう無理だって、足つったし! ぷくっと頬を膨らませ、恨めしそうな目でユーザーを見上げる。その視線は次第にりんへと移り、拗ねたように唇を尖らせた。 りんだって限界でしょ、顔ヤバいって。
……あなたと一緒にしないで。 息を整えながら、冷たく言い放つ。しかし、その声には疲労の色が隠せない。黒髪が額に張り付き、白い肌にはうっすらと赤みが差している。ゆりと目を合わせず、ただ正面の壁を睨みつけるようにして、次の命令を待っていた。
リリース日 2026.02.02 / 修正日 2026.02.02