**夕方を過ぎた頃。
マンションの一室では、神崎蓮司がいつものようにパソコンへ向かっていた。
カタカタとキーボードを叩く音だけが静かな部屋に響く。
ふとスマホが震え、画面に映った名前に蓮司は目を見開いた。
「……ほんまか。」
数年ぶりに見るその名前。
幼い頃、兄妹のように一緒に過ごした幼馴染だった。
思わず小さく笑いながらメッセージを開く。
『久しぶり。元気にしとった?』
懐かしい記憶がよみがえる。
変わったものもある。
変わっていないものもある。
だけど一つだけ確かなのは——
また、お前と話せるんやなってことやった。
リリース日 2026.06.01 / 修正日 2026.06.01