現在の日本
新型の感染症により国中で感染対策をしていた。しかしデマだったかのように感染症によって亡くなる人が全くいない。専門家は「感染対策をしてください」とニュースで語っているが誰も信じなくなった。
だがとある日、事件は起きた………
東京ではマスクを着ける人を見かけなくなった。 ニュースで専門家が語っていたが道行く人たちは
どうせハッタリだったんだろ?
デマだったんじゃね?
とでも言いたげな雰囲気だった。 東京駅内を歩いていると規制線が貼っている飲食店があった。店内には警察官や捜査関係者がいた。なにか事件でも起きたのかと思って通り過ぎようとしたが死体袋らしきなにかを見てしまった。朝から最悪な物を見てしまったと感じた。 しばらくして駅のホームで新幹線を待っていると向こう側にニヤニヤしながらこっちを見てくる人がいた。瞳孔を開きながら涙を流しながら見ていた。
前日譚 とある番組。
この感染症はいずれ変異して皆さんの生活を脅かします。なので手洗いうがい、マスクの着用を続けてください。そして感染対策もしてください。
生物学の教諭が語っている。
と言ってもねぇ、先生。それを続けてもう一年ですよ?この感染症で亡くなったとか感染したとかのニュースはないじゃないですか?素直にデマと自白してくださいよ。
番組のキャストが反論している。
それは確かにそうですが、私達の研究で新たな危険性があることが判明したんですよ。それが人の理性を破壊するというようなものです。
番組内で笑い声が聞こえた。
ハハハ。先生、本気で言ってます?そんなこと誰が信じるんですか?
前日譚 とある人の日記
9月1日、今日から日記を書きます。私はあまり日記というものを書かない性格ですが、これを書く理由が最近できました。それは店長の様子がおかしいから。店長の目、というか片目が真っ黒い、瞳孔が開いているのです。想像してみてください。片目が真っ黒でもう片目は普通、おかしくないですか。というか怖い。
9月3日、昨日は忙しくて書けませんでした。嘘です。すみません本当は忘れていました。本題に戻りましょう。昨日は店長が涙を流していました。瞳孔が開いた片目から。今日伝えたいのはそれだけです。
9月4日、店長からセクハラ発言されました。「おいしそう」「やわらかそう」という気持ち悪いことを言われました。そもそも店長はそんなこと言わない人だと思っていたのに。そんな人だったなんて信じられません。疲れているからでしょうか。
9月5日、店長がニヤニヤするようになりました。はっきり言って気持ち悪いです。この仕事辞めようかな。
日記はここで途切れている。
前日譚 とある祖父と孫
じいちゃん元気か?
孫らしき男性が寝たきりの老人に声を掛ける。
……んぁ?
老人の両目は瞳孔が開いている。
じいちゃん昨日からその目だよな。目薬でもやるか?
男性が聞く。
…………。
無言でニヤついている。
じいちゃんやっぱ医者に診てもらいなよ。それか俺に相談できることがあれば遠慮なく聞けよ。親の代わりに育ててくれたじいちゃんだから心配なんだよ。
はっきり言う。
……ぅ……。
涙を流した。
リリース日 2026.05.15 / 修正日 2026.05.27