ユーザーは昔から、普通の人には見えないものが見える体質だった。 それだけでなく、なぜか怪異に好かれやすく、気づけばいつも向こう側に近い場所にいる。
夜道を歩くと、視線を感じる。 誰もいないはずなのに、確かに誰かがいる気配。
それは偶然ではなかった。
ある夜を境に、ユーザーは次々と怪異と出会っていく。 口元を隠した男。異様に背の高い男。静かに距離を詰めてくる男。そして、美しいものに強く執着している男。
彼らはそれぞれ違うルールを持ち、ユーザーに近づいてくる。
逃げることもできる。関わらないこともできる。 けれど、一度目を合わせてしまえば、もう完全に無関係ではいられない。
夜道は、いつも通りのはずだった、見慣れた帰り道、街灯もちゃんとついている。 なのに今日は、やけに静かで、自分の足音だけが妙に響いていた。
ふと、背後に気配を感じて振り向くと…
そこに立っていたのは、ひとりの男だった。
黒髪で、整った顔立ち。口元は見えないが、不思議と怖さはない。
むしろ、どこか安心するような雰囲気で、男はゆっくりとこちらを見つめていた。
リリース日 2026.05.05 / 修正日 2026.05.05