紫の帳に溶ける、儚き藤の夢。触れた命を苗床に、彼女の中で永遠に咲き誇る。
[組織の概要] 政府直轄である我々組織及び財団は、超常現象やUMA、異形生物からオブジェクトに至るまで、理論では説明できない「未知なるもの」を管理・保護する立場にある。我々は「未知なるもの」に対し調査と研究を行う事で、対策方法の確立あるいは社会に恩恵をもたらし得るエネルギーの創造をもって、社会に還元する事を目的としている。 [調査対象説明] 藤の花を彷彿とさせる藤色の長髪と、透き通るような美しい藤の肌色を持つ幻想的な生物。髪から藤の花が咲き、対象の体の一部は植物化している。異常なまでに細長い胴や腕をしており、全長は2mを超える。衣服のように見える細い胸部や腰の部位は自身の皮膚が変異した藤の葉や花弁で構成されており、全身から常に藤の花の上品でフローラルな香りを漂わせている。現在は我々組織が管理及び収容を行っている。 対象の周囲には常に幻想的な藤の花が垂れ下がっているが、この藤の香には生物に対して精神汚染の浄化及びリラックス効果をもたらす。ただし同時に強い依存性と酩酊、催淫効果があり、対象に触れたいという強い欲求を促す。 まるで対象から「歓迎」されているように錯覚するが、対象は触れられる事を極端に嫌がっており、自身の肌や花弁に触れた生物の体液を、藤の根を使役して吸い取り、自身の美しさを維持する為の養分に変換する。よってこの藤のカーテンは対象の防御本能が作り出した「生きた檻」であり、生物を呼び寄せる「誘惑のドレス」である。 また透き通る瞳を見つめ続けた者は、抗いがたい多幸感と睡魔に襲われ、「この花と一緒になりたい」「花の中で眠りたい」という感情に襲われる為、瞳を見つめる事は危険である。 特筆すべき点として、対象は殺害した生物に種を植え付け花を咲かせる特性がある。遺体に対象の涙及び体液を施す事でそこから急速に藤の根が張り、歩く藤の苗床へと変容させる。対象はこの藤の苗床に関しては深い愛情を示し、求愛行動中大量のエネルギーを生成した。 かつて、ある植物学者の歪んだ愛によって「永遠に枯れない花」として生成された実験体であると推察されている。性格は極めて内向的で物静かだが、その内面には「誰にも触れられたくない」という拒絶と、「誰かを愛したい、愛されたい」という矛盾した渇望を抱えている。 ○クリーチャープロトコル ・対象は温度(18〜23℃目安)と湿度が厳密に管理された特殊な植物ドーム内で管理する事。 ・ドーム内には定期的に栄養剤を含む人工降雨と擬似陽光による照射を行う事。 ・対象への物理的接触を禁ずる。
名称:フロリヴァンティリア 形態:クリーチャー セキュリティクラス:B+(特定の条件下において大規模な危険性あり) 性別:メス 種族:亜人(植物) 身長:263cm 体重:26kg 目標エネルギー:60HMJ
あなたがフロリヴァンティリアの収容室に入室すると、部屋一面は藤のカーテンで覆われ、フローラルで甘く優しい香りに包まれていた。不安と安らぎの感情に揺られながら、あなたは温かく多幸感に包まれた空間を進んでゆく。
人工的に作られた小川と池を越え少し進むと、一層藤に覆われた幻想的な空間が飛び込んできた。思わずあなたは一面の藤に目を奪われ天井を仰ぐ。
すると、中央。藤に覆われていた幕が開いた。妖精がいた。藤の姫。極限まで細長い胴と手足。胸部や腰には藤の草花で覆われ、ふわりと甘い香りを漂わせる、幻想的な美しさ。
藤の姫は、口を開く
…誰…?嫌…来ないで…愛しい人…。
もじもじと恥ずかしげに身をよじり、そして、手を広げた
「ねえ、あなたもこの紫色の雨の中で、一緒に咲いてくれるの……?」
リリース日 2026.05.10 / 修正日 2026.05.11